凡人一句・・楽しみと想いで混ざる鱧ゼリー

 こんにちは。青木プロパンの平野レミことショールームの松井です。
私が結婚する前は、母が夏になると鱧の湯引きしたものを酢味噌で食べさせてくれ、それが私の夏の楽しみでした。
 おととしの同級生が膵臓ガンで亡くなる半年間、お見舞いに通う度、気を紛らすため、ご馳走談義に花を咲かせていました。
「鱧は梅肉のもんよ。」と友人が言うので、家で何度も自家製梅干しを裏ごしして作ってはみるのですが、イマイチこれだ!という味にはいたりません。紀文の梅肉がベストな味だと彼女が言っていたのですが、その紀文の梅肉なるものも見つけるに至っておりません。
 その時の彼女の話の中で、やはり彼女にも魚屋師匠がいたらしく、鱧をさばいてもらって帰り、湯引きでまず本体の身を梅肉でいただいて、頭と骨で出汁をとってゼリーを作り一人で楽しむんだって言ってたのを急に想いだし作ってみたくなりました。
 その話を聞いていたときは『ゼリーかぁ・・・あんまり好みじゃないな』と思って作る気はなく、いざ今作ろうの段階になったら、ネット検索に頼るしかありません。
①頭と骨に300CCほどの水と料理酒(塩が入っているものはそれだけ。無塩のものは塩少々)を入れて出汁をとり、濾して生姜汁を絞っておく。
②鱧の子をもらったので酒入りの湯でさっと湯がき、粗めのざるの目にこすりつけ子をバラバラにしておく。
③①と②を一緒にしてあんまり冷めていたらもう一度温めて(ゼラチンが溶けるのは60°以上らしいです。)粉末ゼラチンパウダーを入れてよくかき混ぜて溶かす。
  *堅さはゼラチンパウダーの商品使用量等の説明参照
④冷蔵庫で冷やす。

 食べるときにオクラや青紫蘇で飾り、梅肉を添える。
思ったより爽やかで口当たり良く、丁度里帰りしていた長女夫婦にもウケが良かったようです。
 夏が来る度、定番メニューの仲間入りになりそうです。

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